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シートシャッター大全 » シートシャッターの活用場面 » シートシャッターで虫の侵入を防止できる?

シートシャッターで虫の侵入を防止できる?

シートシャッターは食品や薬品などを扱う製造業、品質管理が必要な物流業などの現場に適している製品です。温度や湿度の管理に加えて防虫効果も発揮するため、衛生管理に役立てられます。ここではシートシャッターが防虫効果を発揮する仕組み、実際の製品について紹介します。

シートシャッターが虫の侵入を防ぐ仕組み

虫が視認できない波長を出す

防虫効果をもつシートシャッターは、黄色や緑など特定の色をつけて虫が視認できない光の波長を出しています。

緑のシートシャッターは虫の目に見えない波長のため、その色を放つ場所には侵入しにくくなります。

光に引かれる性質を利用する

黄色のシートシャッターは設置場所を明るく見せる効果があり、光に引きつけられる虫の性質を利用して、出口などに誘導することができます。

​​引きつけたい場所には黄色のシートシャッターを適用することで、虫が室内を飛び交うことなく一ヶ所に引きつけられるのです。

虫を寄せ付けない色を利用する

大日本除虫菊株式会社(KINCHO)の試験によると、緑色のシートよりもオレンジ色のシートのほうが虫を寄せ付けないという結果が得られました。

検証結果をもとに、オレンジ色を採用したシートシャッターが販売されており、夜間のハエ対策などに効果を発揮しています。

オレンジ色が効くのは「嫌いだから」ではなく、虫の視覚(紫外線)を外すから

オレンジ色のシートが防虫に有効な理由は、虫がその色を嫌うからではありません。昆虫の多くは300nm~400nm付近の紫外線や、青・緑色の短波長領域に高い視覚感度を持っています。一方で、赤やオレンジといった長波長領域の光は、昆虫の複眼では認識しにくい、あるいは感度が極めて低い領域です。

防虫オレンジシートは、工場内の照明に含まれる紫外線や短波長の光を遮断(カット)する特性を持ちます。このシートを通して外部に漏れる光は、昆虫にとって「見えない光」または「反応しにくい光」。開口部が昆虫にとっての誘引源として認識されなくなり、飛来数が減少するというのが科学的なメカニズムです。

「誘引阻止率」とは?試験データで見る寄りにくさ

シートの効果を数値で示す指標として「誘引阻止率」があります。これは対象のシートやフィルムを使用した光源と、使用しない光源を並べて虫を放ち、「どれだけ飛来を減少させられたか」を算出した数値です。防虫フィルムやシートの中には、約80%前後の誘引阻止率を謳う製品もあります。

参照元:オプトロン公式HP(https://optron.jp/opt_film.html)

具体的な試験では、夜間の屋外に「透明シートで覆った誘虫灯」と「オレンジシートで覆った誘虫灯」を設置し、一定時間内の捕獲数を比較。多くの実験で、オレンジシート側の捕獲数が大幅に少ない結果が得られており、導入効果の根拠となります。

ただし、この数値は実験環境下での比較データです。実際の工場では、周辺環境(近隣の森や水場の有無)、風向き、工場内の照明強度によって効果は変動するものです。誘引阻止率はあくまで「光による誘引リスクを低減する能力の高さ」を示す指標として捉え、過信せずに物理対策と併用することが大切です。

前室+インターロックの二重防御で侵入ゼロに近づける

光学的対策を行っても、シャッターが開いている数秒間は無防備となります。異物混入を限りなくゼロに近づけるためには、建屋の出入口に「前室(風除室)」を設け、そこに2台のシャッターを設置する「インターロック制御」が有効な手法です。

インターロックとは、片方のシャッターが開いている間は、もう片方のシャッターが開かないよう電気的に制御する仕組み。外気と工場内が直接つながる瞬間を物理的になくす方法です。人が通過する際も必ずどちらかの扉が閉じているため、虫だけでなく外気、粉塵、熱気の流入も最小限に抑えられます。

運用面では、前室内に捕虫器を設置することで、1枚目を突破した虫がいたとしても前室内で捕獲し、工場内部(2枚目の奥)への侵入を防ぐ多重防護が可能に。衛生管理レベルの高いエリアでは必須の設備構成といえます。

ボトムスカート/モヘアブラシで歩行性昆虫を防御

飛翔する虫への対策と同時に、地面を這う「歩行性昆虫(ゴキブリやアリなど)」への対策も不可欠です。シートシャッターは高速で昇降するため、構造上、レール部分やシート下部にわずかな隙間が生じることがあります。小さな虫にとって、数ミリの隙間は容易に侵入できるトンネルです。

この課題に対しては、シート下部に柔軟な「ボトムスカート」を装着し、地面の不陸(凹凸)に追従させて隙間を埋める対策が有効。また、サイドレール部分には「モヘアブラシ(高密度のブラシ)」を取り付け、気密性を高めることで虫の通り道を物理的に塞ぎます。

これらの部材は開閉のたびに摩擦が生じる消耗品です。ブラシが摩耗して隙間ができていないか、スカートが破損していないか等を定期点検項目に組み込み、維持管理を行うことが、長期的な防虫性能の維持には欠かせません。

虫を防止できるシートシャッター例

三和シャッター「Quick Saver」

三和シャッターのQuick Saverは、硬質なシャッターよりも速いスピードで開閉が行える操作性を備えたシートシャッターです。骨材なし・ありの両方から選べるほか、勾配フードやステンレスレールなど設置場所に応じた仕様が選択できます。

シートはポリプロピレンや不燃性のものが選べ、防虫用としてはレッドまたはオレンジの色が選べます。

小松電機産業「マジックオプトロン門番」

小松電機産業のマジックオプトロン門番は、虫が視認できない緑(ライトグリーン)と、虫を誘導するための黄色の2色を用意しています。屋内・屋外のそれぞれに対応した製品を用意しており、工場や現場の内外に対応しています。

マジックオプトロン門番は、飛翔する昆虫の習性をもとに開発されています。シートにオプトロンフィルムを施工することで、オレンジ色のシートよりもさらに高い防虫効果を加えました。

BXテンパル「間仕区ロール」

文化シヤッターグループのグループ会社・BXテンパルが販売する間仕区ロール(マジックロール)は、手動で操作ができる開閉可能なシートシャッターです。屋内・屋外を問わず楽に取り付けができ、コンパクトなサイズ感で狭い場所への設置もスムーズです。

上げ下げの途中で中間停止ができる利便性に加え、軽量なためさまざまな場所に取り付けることができます。色については、防虫効果の高いオレンジ色が選べます。

工場の防虫対策におけるシートシャッターの役割と有効性

工場や倉庫における虫の侵入は、製品の品質低下や異物混入などにつながり、企業の信用にも悪影響を与えます。従来の対策としてエアーカーテンやビニールカーテンが使用されてきましたが、完全に隙間をふさぐことは難しく、虫の侵入を防ぎきれない場合もありました。

そこで注目されているのが「シートシャッター」です。出入口を確実に密閉できる構造により、虫の侵入経路を遮断し、防虫効果と衛生管理の両立を実現する有効な手段となっています。

工場の防虫対策の基本と現状

工場や倉庫に侵入する虫の多くは、外部からの飛来侵入や歩行侵入、さらには従業員が作業現場に持ち込むことによって発生しています。具体的には、ハエやゴキブリ、クモ、そして小型の歩行性の虫などが主な対象です。

これらの虫が侵入する原因としては、出入口の隙間や不十分な清掃、排水設備の管理不備、さらには照明から発生する紫外線に誘引されるケースなどが挙げられます。たとえば、照明器具からの微妙な紫外線が虫を引き寄せ、開閉時の隙間から工場内部に侵入する事例が多く報告されています。

企業は、こうした虫の侵入経路に対応するため、複数の手法を組み合わせて対策を講じる必要があります。代表的な対策は以下のとおりです。

  • エアーカーテンやビニールカーテンの設置
  • 防虫ブラシの導入
  • ライトトラップの活用
  • 定期的な清掃と点検の実施
  • 給排気システムの見直し
  • 室内の陽圧管理

これらの改善策を同時に実施することで、虫の侵入リスクを抑えることが可能となります。しかしながら、従来の対策では、特に出入口部分での虫の侵入は完全な遮断が難しい場合があり、これが重大な問題として残っていました。

シートシャッターの防虫対策における役割

シートシャッターは、工場や倉庫の出入口や窓に設置する製品で、その構造はしっかりとしたシート状のパネルで隙間を完全に塞ぐことができます。これにより、虫が物理的に侵入する隙間を低減し、外部からの飛来虫や歩行虫の侵入を効果的に遮断する役割を果たします。シートシャッターの主な特徴として、以下の点が挙げられます。

物理的遮断効果

堅牢な素材とシート状の連続性により、出入口や窓の隙間を完全にカバーでき、虫の侵入ルートを断つ効果があります。従来のエアーカーテンやビニールカーテンでは、使用中に生じるごく僅かな隙間が虫にとって侵入経路となってしまうことがありましたが、シートシャッターではその心配がほとんどありません。

高い耐久性と防水性能

外部環境にさらされる部分でも耐久性に優れており、防水性があるため、雨天時や湿度が高い環境下でも常に安定した性能を発揮します。その結果、カビや湿気による二次被害を防ぐ役割も果たし、長期間にわたる使用に耐える設計が特徴です。

省エネルギー効果との両立

シートシャッターは断熱効果も有しており、工場内部の温度管理に寄与するため、防虫効果に加えて、省エネ対策としても大きなメリットがあります。内部の温度変動を抑え、外部環境の影響を受けにくい構造となっているため、冷暖房コストの削減も期待されます。

メンテナンスのしやすさ

シンプルな構造により、定期点検やメンテナンスが容易です。必要に応じて洗浄や修復作業を迅速に実施できる点は、企業の衛生管理体制の向上にも大きく貢献します。これにより、継続的に機能を維持しやすく、運用コストの軽減にもつながります。

また、シートシャッターの採用により、従来の対策製品との相乗効果も見込むことができます。例えば、エアーカーテンと組み合わせることで、さらに気密性を高め、空気の流れをコントロールすることが可能です。また、工場内部の清掃や点検の際にも、シートシャッターが一体として機能することで、管理作業の効率向上にも寄与します。

特に、出入口部分で発生する虫の侵入リスクを大幅に低減できる点は、シートシャッターの大きな魅力です。

防虫対策の運用と今後の展望

運用管理体制の強化

シートシャッターの効果を十分に発揮させるためには、導入後の運用管理が不可欠です。まず、工場内外における点検体制を強化し、各出入口ごとにシートシャッターの設置状況や機能を定期的に確認することが求められます。

万が一、劣化や不具合が発見された場合には、迅速に修理・交換を行う体制を整えることが、長期的な防虫効果を維持するための鍵となります。

従業員教育と意識づけ

従業員への防虫教育や定期研修の実施も、対策の成功には欠かせません。シートシャッターをはじめとする防虫対策機器が、現場で適切に運用されるよう、担当者と従業員が防虫対策の意義を共有し、常に注意深く管理する体制が必須です。

こうした取り組みにより、予期せぬ虫の侵入や発生が早期に検知されるとともに、迅速な対応が可能となります。

技術革新の活用

最新技術の活用により、シートシャッター自体の自動制御システムや遠隔監視システムが開発されており、IoT(モノのインターネット)との連携による防虫管理システムの普及が期待されています。これにより、リアルタイムでの異常検知や運用状況の把握が可能となり、さらに高度な防虫対策が実現される見込みです。

企業は、これらの技術革新を積極的に取り入れることで、防虫対策の精度向上と運用効率の改善が期待できるとともに、将来的な運用コストの削減や企業信頼性の向上にも大きく寄与するでしょう。

また、センサー技術の進化により、人や物の動きを検知してシャッターを自動開閉させるスマート機能も実用化されつつあり、防虫対策と省人化の両立も可能になります。

設計段階からの対策導入

シートシャッターを含む防虫対策製品は、工場全体の設計段階から取り入れることで、後の運用面でも大きなメリットをもたらします。初期の段階で、防虫対策を前提とした設計を行うことで、出入口の構造や気密性が向上し、虫の侵入リスクを低減することが可能です。

また、こうした対策は省エネルギー効果や環境管理の向上にも寄与し、企業全体の生産性や安全性の向上につながると考えられます。

継続的な見直しと改善

企業は、シートシャッターをはじめとする防虫対策の見直しや改善を常に意識し、現場の声や最新技術を反映させた管理体制の構築を進めることが求められます。防虫対策は、単なる設備の導入だけではなく、従業員教育や定期点検、そして運用管理といった総合的な取り組みとして継続的に改善していく必要があります。

これにより、製品の安全性向上やコスト削減、さらには企業信用の強化といった多方面の効果が期待できます。

将来的な展望と期待

以上の内容を踏まえて、各企業が現場に適した防虫対策を講じ、シートシャッターなどの先進設備を活用することで、長期的かつ持続可能な環境管理の実現を目指すことが重要です。今後もIoT技術との連携や自動制御システムの発展が進み、防虫対策の精度がさらに向上することが期待されます。

企業全体で協力し、最新の技術と運用ノウハウを取り入れた防虫管理体制を構築することで、安全で信頼性の高い工場運営が実現され、結果として製品品質の維持と顧客満足度の向上につながるでしょう。

シートシャッターの活用場面をチェック

シートシャッターは、衛生管理が必要な環境においてすぐれた防虫効果を発揮するアイテムです。

硬質で重量のあるシャッターは開閉に時間がかかるため、飛翔中の虫が誤って室内に入ってしまう場合がありますが、高速開閉が可能なシートシャッターなら侵入のリスクが減らせるため、色の効果をあわせて防虫効果を発揮してくれます。

当サイトでは、シートシャッターの導入におすすめの活用場面を詳しく紹介しています。防虫効果以外にもさまざまな用途に活用できるため、ぜひ以下のページも参考にしてください。

監修 sponsored by
ワールド工業株式会社
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今回、当サイトに掲載した事例の提供・コメントの寄稿にご協力いただいたのは、ワールド工業株式会社。

1987年にシートシャッターを開発し、シンプルな構造によるメンテナンスの楽さ、独自の巻き上げ方式によるモーターの持ちの良さ、耐風性に優れた堅牢な仕様、そして大型サイズにも対応できる技術力で長年支持されているシートシャッターの老舗企業です。