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ここでは防火シャッターの特徴や概要に加えて、シートシャッターとの違いについて解説します。どちらを選ぶべきか、用途に対して適しているシャッターについて迷ったときの参考にしてください。
防火シャッターとは、建築基準法により定められた「特定防火設備」もしくは「防火設備」としての役割を果たせるシャッターのことです。
万が一火災がおきた場合でも、防火シャッターが設置されていれば延焼を防ぎやすくなります。煙感知器と連動している製品も少なくなく、炎を遮断するためには欠かせません。下ろせば炎を燃え広がっている区画内に閉じ込められます。
建築基準法では防火シャッターについて内法幅が5m以下であること、遮煙性能試験に合格したものなどの規定が設けられています。建物によっては特定防火設備、防火設備の設置が義務付けられることがあるため、そのような場所で利用可能です。
設置される場所については、特定防火設備・防火設備の設置が義務付けられている部分ですが、主にエレベーターや階段などの昇降に関わるところであることがほとんどです。
特に防火地域・準防火地域と定められている地域の商業施設などでは、防火シャッターの設置が義務となります。法律に準じた建物とするために用いられることが多いシャッターです。
防火シャッターの素材はその箇所により変わることがあります。しかし用いられるのは、主に鋼板やステンレスです。
延焼を食い止める役割を担うため、多くは重量があり、分厚い仕様です。炎に耐えられる素材でしか作られません。
シートシャッターと防火シャッターの違いとして顕著であるのが、用途の違いです。シートシャッターは冷気・暖気を逃さないよう気密性を高めるために使われたり、防虫・防塵・静音などの目的で使われます。
しかし防火シャッターの場合は、延焼を防ぐための目的で用いられる製品です。シートシャッターのように軽量で開閉が迅速ではないというデメリットがありますが、反対に炎の燃え広がりを防げるという役割を持ちます。
両者では素材も大きく違います。シートシャッターはポリエステルやビニールで作られることが多く、柔軟性があり軽量です。反対に防火シャッターは鋼やステンレスなどの金属で作られ、重厚であり、柔軟性はありません。
シートシャッターが設置されるのは、主に空気の流れの遮断や防虫・防塵が必要な場所です。たとえば食品工場の通路や出入り口、工場で搬出・搬入が頻繁に行われる箇所などが代表的だと言えます。
対して防火シャッターは、建築基準法により防火設備が必要な箇所です。エレベーターや階段の周辺、その他防火設備の設置が義務付けられている開口部に設置されます。
シートシャッターと防火シャッターには大きな違いがあります。シートシャッターは虫やホコリを防いだり、冷気・暖気を逃さないようにするために設置されることが多く、屋内外を問いません。
しかし防火シャッターは、防火設備を設置しなければならない商業施設で用いられることがほとんどです。多くは開口部やエレベーター、階段の周辺に設置され、万が一の火災の際の延焼を防ぐ役割を持ちます。そのためシートシャッターより頑強で重量がある製品です。
シートシャッターの導入を検討されているなら、防火シャッターとの違いも含めて他にも知っておきたいことが多くあります。当サイトではシートシャッターの基礎知識について、価格やサイズ、機能性などについてまとめました。初めてのシートシャッター選びのための参考にしてください。
今回、当サイトに掲載した事例の提供・コメントの寄稿にご協力いただいたのは、ワールド工業株式会社。
1987年にシートシャッターを開発し、シンプルな構造によるメンテナンスの楽さ、独自の巻き上げ方式によるモーターの持ちの良さ、耐風性に優れた堅牢な仕様、そして大型サイズにも対応できる技術力で長年支持されているシートシャッターの老舗企業です。