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シートシャッターは鋼製のシャッターと比較して軽量なため、スピード開閉が可能です。すき間を防ぐ工夫によって空気の流入をシャットアウトし、臭いや虫などが外から入り込まないように抑制することもできます。ここでは、シートシャッターが外気の侵入を予防できる仕組みと、実際の製品事例を紹介します。
シートシャッターはシート部分にビニールなどの素材が使われているため軽量であり、高速での開閉が可能です。通過する際に自動で感知し、自動で開閉を行う機能を搭載した製品は通過を終えると自動で閉まる仕組みのため、開けっ放しによる外気の流入が防げます。
シートシャッターに多い風や気圧差によるすき間を防ぐために、パイプ式スムーザーや気密ガスケットといった高気密を叶える構造が採用されています。小さなすき間ができやすいサイドフレーム部分などにもシールを取り付けるなど、気密性を高めるための工夫が外気の侵入を防ぎます。
外気の侵入を防止するシートシャッター
ロールウエイシリーズの
メリットを見てみる
高速型シートシャッター「門番」KUシリーズは、1998年にWUシリーズとあわせて発売されたシートシャッターです。現在は後継シリーズとして「happy gate門番」シリーズが発売されています。
happy gate門番は、従来の屋内・屋外用に加えて自立型や防爆区域用、冷蔵冷凍庫用などさまざまな環境に合わせて製品をラインナップ。電気を使わないエアー駆動・エアー制御を搭載したモデルも登場しています。
空間の間仕切りにはもちろん、高速開閉と自動復帰が可能なため、開けっ放しを防いで外気をシャットアウトします。屋内用はパイプレス式が、屋外用は耐風や耐圧構造にすぐれたパイプ式が選べます。
「防熱扉・断熱オーバードアー COOL」は、倉庫や工場などに設置する防熱扉・断熱オーバードアシリーズのひとつであり、フレックスバリアやドックシェルターなど複数の製品を組み合わせて設置できます。
中間補強パイプによって内外の気圧差や風圧に耐えられる設計を採用し、必要なときだけハイスピード開閉。外気の侵入を最小限に抑制します。
豊富なオプション操作が可能なスイッチを使うことで、ノンタッチでの自動開閉を行うこともできます。また、他の機器とのインターロック制御が行える高機能制御にも対応しています。
「スムーザー」は、株式会社ユニフローが製造するパイプ式の高速シートシャッターです。シートの中にパイプが通っているため、耐風・耐圧によって外気の侵入を予防することができます。
スムーザーは鋼製シャッターよりも速い、最大2.0m/秒の速度での開閉が可能。さらに気密ガスケットを搭載し、ドアのすき間を密閉して通気量を抑えます。
気密性を確保しながらも、安全装置として光電管センサー・赤外線センサー(オプション)を搭載することができるため、人の通過中は自動的に作動が止まります。
シートシャッターは気密性が高く、高速開閉の可能なものほど空気の流れや流入を抑制する効果が期待できます。
悪臭やほこりを含む空気もしっかりとシャットアウトできるため、気密性を高めて衛生的な環境を維持したいときに便利です。
当サイトでは、シートシャッターの活用場面について詳しく紹介しています。以下のページもぜひ参考にしてください。
倉庫内への外気流入を防ぐうえで、影響が大きいのが開口部です。シャッターや搬入口が開いたままになっていると、外気とともに粉塵や虫が侵入し、環境管理が困難になります。開口部の管理を徹底することで、外気の影響を軽減できます。
ビニールカーテンは、倉庫の出入り口や搬入口に簡単に設置できる手軽な対策として広く利用されています。透明なPVC素材を使用することで、視界を確保しながらも空気の流れを遮断することが可能です。特に、頻繁に人やフォークリフトが出入りする場所では、作業の邪魔をせずに外気の流入を抑えられるため、コストパフォーマンスの良い対策となります。
エアーカーテンは、強力な送風機によって開口部に「空気の壁」を作り、外気の侵入を防ぐ装置です。倉庫の搬入口に設置すると、開口部を通過する際に風が障壁となり、外部からの空気の流入を抑えられます。特に、温度差の大きい倉庫では、エアーカーテンを利用することで冷暖房効率の低下を防ぎ、エネルギーコストの削減にもつながります。
倉庫の搬入口から外気が侵入する主な原因の一つが、トラックとの隙間です。ドックシェルターを設置することで、この隙間を密閉し、外気の流入を防ぐことができます。
インフレータブルシェルターは、空気で膨らむ構造になっており、トラックの大きさに応じて密閉できるタイプのドックシェルターです。搬入作業時に自動で膨らむため、作業の邪魔をせず、隙間なく密閉することが可能です。特に、冷凍・冷蔵倉庫での使用に適しており、温度管理を強化したい場合に有効です。
固定式ドックシェルターは、特定のサイズのトラックに合わせて設置されるタイプで、搬入頻度の高い倉庫に向いています。インフレータブルシェルターに比べてメンテナンスの手間が少なく、長期的な運用に適しています。
開口部の管理だけでなく、倉庫全体の構造的な気密性を高めることも重要です。建物自体の断熱性や密閉性を向上させることで、外気の侵入を防ぐと同時に、温度や湿度の変化を抑えることが可能となります。
倉庫の壁や天井に断熱パネルを使用することで、外部の温度変化の影響を抑え、内部の温度を一定に保つことができます。特に、冷蔵・冷凍倉庫では、外気の影響を抑えるために断熱パネルの設置が不可欠です。
倉庫の構造上の小さな隙間からも、外気が侵入することがあります。特に、シャッターや壁の接合部分、配管の貫通部分などは気密性が低下しやすいため、シーリング材を活用して隙間を密閉することが効果的です。
今回、当サイトに掲載した事例の提供・コメントの寄稿にご協力いただいたのは、ワールド工業株式会社。
1987年にシートシャッターを開発し、シンプルな構造によるメンテナンスの楽さ、独自の巻き上げ方式によるモーターの持ちの良さ、耐風性に優れた堅牢な仕様、そして大型サイズにも対応できる技術力で長年支持されているシートシャッターの老舗企業です。