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シートシャッターは屋内・屋外で発生する塵(ちり)の舞い上がりを防いで流入をシャットアウトできるため、食品などの衛生管理が必要な業種や品質管理が必要な現場に適しています。ここではシートシャッターが塵の発生を防止できる仕組みと実際の製品事例を紹介します。
シャッターが開閉する際に、シャッターに付着している塵が一緒に舞い上がると、空気に乗った塵が屋内に吹き込んでしまいます。発塵を抑える機能が付いている低発塵シートシャッターは、塵の付着や舞い上がりを抑えた開閉が行えます。
シートシャッターは硬質シャッターよりも軽量であり、時間をかけずに開閉が行えます。開閉速度の速いものほど倉庫内や室内に塵が入り込まないように素早くシャットアウトできます。
シートシャッターは軽量であり、扉の上下左右にフィットして密閉状態を作り出します。硬質シャッターのようにすき間が開きにくく、気密性の高さによって塵の侵入を防止します。
帯電防止加工が施されたシートシャッターは、静電気の発生を抑えるため塵が付着しにくく、開閉時の発塵を抑えます。
シートシャッター「門番」GFシリーズは、サイドフレーム部・巻取り部に密閉構造を採用し、全閉時の虫や塵、ほこりの侵入を防止。オプション仕様のエアタイトシールを装備することで、さらに密閉性を高めることができます。
塵の多い環境にも対応しやすい、3段階の上昇スピード(高速上昇は3m/s)に対応。クリーンルーム機構を採用しているため、シャッター動作時の発塵抑制が可能です。
高速シートシャッター「大間迅(だいまじん)」ピコモは、屋内専用のシートシャッターです。コンパクトなケースで設置しやすく、文化シヤッターの従来製品の10倍以上のハイスピード開閉が可能です(上昇時1.0m/s)。
フラッシュサーフェイス採用・ガイドレール内への押しボタン・センサービルトインによってほこり溜まりもシャットアウト。躯体部とレール部を密着させ、ガイドレールとガイドシールによって空気の漏れを防ぎます。
北陸東工シャッター株式会社が取り扱う株式会社ユニフローの「シートシャッター」は、静音かつすばやい開閉が可能なマイコン制御モデルです。人や車両の動きに反応、追随しながら外からの風や塵をシャットアウト。シートには防虫加工も施されています。
気密ガスケットがドアにできるすき間を密閉し、防塵効果を発揮。鋼製シャッターの15倍以上、2.0m/sの速度で開閉することができます。
BXテンパルの「スクリーンシャッター」は、独自の低発塵構造を採用しクリーンルームにも対応可能な製品です。
シートは半透明のオレンジ色で、虫の侵入を防止。環境にあわせて防炎シートタイプや帯電防止タイプを選ぶこともできます。
スクリーンシャッターは、倉庫や工場の出入口において開閉を迅速に行える設備として重宝されており、外部からの粉塵侵入を抑える対策としても高く評価されています。ただし、それ単体で現場全体の粉塵リスクをなくすことはできません。
粉塵は作業中の摩擦や切削で「発生」し、空気に乗って「浮遊」、床や棚、配管に「堆積」した後、何らかの拍子で「再飛散」するといった循環を繰り返します。このように複数段階にわたって拡散するため、あらゆる工程で対策を講じなければ、施設全体の清浄度を保つことは難しくなります。
そこで重要になるのが、粉塵の動きをいくつかの視点から整理し、それぞれに合わせた対策を段階的に取り入れていく考え方です。ここでは、以下の4つの視点に沿って現場で活用できる対策を紹介します。
これらは、特別な設備投資がなくても始められる対策です。限られた人員と予算のなかでも、少しずつ改善を積み重ねていくことで、結果的に全体の環境品質を向上させることが可能になります。
粉塵対策では、まず出た粉を広げないことが重要です。新築では壁で空間を分ける方法が取れますが、すでに稼働している施設では、移動できる仕切りを使って空間を囲う方法が有効です。透明なパネルを組み合わせた構造は見通しがよく、作業の邪魔にならずに使えます。床や天井に固定せずにキャスターで移動できるタイプであれば、ライン変更にも柔軟に対応できます。
ドアやシャッターは、粉塵が漏れやすい場所です。エアカーテンを設置すれば、気流によって外への流出を抑えられます。さらに床面に吸い込み口をつけて下から吸引すれば、空気の流れと組み合わせて二重の防止効果が期待できます。こうした設備はあとから設置しやすく、作業の合間に工事を行える場合も多いです。
作業員の靴や車輪には粉塵がつきやすく、それが別のエリアに広がる原因になります。出入り口には粘着マットを2枚以上敷き、歩くごとにそれぞれで付着物を順に除去します。フォークリフトなどのタイヤにはブラシローラーを設置して、回転しながら汚れを落とすようにすれば、作業の流れを止めずにきれいな状態を保てます。
空気の動きは粉塵の広がりに大きく影響します。目に見えない空気の流れを管理することで、粉塵がクリーンエリアへ行かないように工夫できます。たとえば、粉塵が出やすい場所のすぐ近くに吸い込み口を設置すれば、空気中に広がる前に捕らえることが可能です。
集塵フードは対象の作業から30cm程度の距離に設置することで、効果が高まりやすいとされています。ただし、作業内容に応じて調整が必要です。口元の風速が1.0〜1.2m/sを保てるように設計することで、発生直後の粉塵を効率よく吸い取れます。
風量を可変できるようにすれば、使用しない時間帯は電気を節約でき、運転コストの削減にもつながります。
きれいな場所と粉塵の多い場所を分け、それぞれの空間でわずかに空気の圧力を変えることで、空気の流れをコントロールできます。清潔なエリアから汚れたエリアへ向かって空気が流れるようにすると、クリーンエリアへの逆流が起きにくくなります。センサーを設置すれば、気圧を自動で調整できます。
空気中の粉塵の量をリアルタイムで把握するには、粉塵センサーの活用が効果的です。1分ごとにデータを記録し、パソコンやクラウドで確認できるようにすれば、問題が起こる前に対策できます。数値がしきい値を超えたときは、機械を自動で強く動かす仕組みにしておくと、人が気づくより早く対応できます。
そもそも粉塵が出にくい作業方法へ変更できれば、対策の手間が大きく減ります。素材や加工方法、機械の使い方を見直すことで、発生する量を抑えることが可能です。
粉状の材料から湿った状態のものに変えるだけでも、粉の飛び散りを減らせます。また、粉が空中で帯電すると広がりやすくなるため、帯電しにくい添加剤を使うと粒子がまとまりやすくなります。これにより、機械やラインの内部に粉がたまりにくくなる効果もあります。
ドライ加工から水を使う湿式加工に変更すると、作業中に出る粉が水分と一緒に留まるため、空気中に広がりにくくすることが可能です。さらに、レーザー加工や非接触型のカット方法を導入すれば、切粉の飛散をより抑えられます。
作業員が直接操作せずに済むよう、自動搬送や密閉型の加工装置を使うことで、粉塵の多い場所に立ち入る必要がなくなります。センサーとAIを組み合わせれば、粉塵の濃度が上がるタイミングに合わせて集塵装置を強めたり、電力のムダを減らしたりできます。
最後に重要なのが、毎日の清掃や定期的な点検です。粉塵が床や棚の上に積もったままだと、ちょっとした風や人の動きで舞い上がり、講じた対策の効果も十分に発揮されなくなります。
エリアごとに清掃の回数を決め、たとえばよく使う場所は毎回、それ以外の場所は毎日または週に1回など、重要度に応じた基準を設定しましょう。実施したかどうかをスマートフォンで記録できるようにすれば、抜けや漏れを防ぎやすくなります。
空気中の細かい粉を逃さないためには、専用の掃除機を使う必要があります。高い場所の清掃は、長いノズルを使えば脚立に乗らずに掃除ができます。掃除機のフィルターが目詰まりすると効果が落ちるので、センサーでフィルターの状態を確認し、適切なタイミングで交換すれば、作業効率や清掃効果の低下を防ぐことが可能です。
粉塵の濃度データと清掃記録を定期的に見直せば、どこで何が起きているかがわかりやすくなります。その結果をマニュアルや教育資料に反映し、作業員に伝えていけば、みんなが同じ知識で行動できるようになります。
粉塵が多いエリアでは、防塵マスクの着用を義務づけ、テストを定期的に行って着け方が合っているか確認することで、防塵性能を十分に維持できます。
シートシャッターは防虫・防炎・防塵とさまざまな機能を搭載し、硬質シャッターよりも静音かつ高速での開閉が可能です。
当サイトでは、シートシャッターが活用できるさまざまなシチュエーションを紹介しています。ぜひ以下のページも参考にしてください。
今回、当サイトに掲載した事例の提供・コメントの寄稿にご協力いただいたのは、ワールド工業株式会社。
1987年にシートシャッターを開発し、シンプルな構造によるメンテナンスの楽さ、独自の巻き上げ方式によるモーターの持ちの良さ、耐風性に優れた堅牢な仕様、そして大型サイズにも対応できる技術力で長年支持されているシートシャッターの老舗企業です。